リウマチの患者さんを看護師が看護する場合、薬を服用後の経過を注視しないといけません。一般的に副作用が少ないと言われている漢方薬であっても副作用は存在しています。どのような薬であっても副作用には注意する必要がありますが、リウマチの薬の中には副作用が重たいものもあるので特に注意が必要です。
リウマチの患者さんが服用する免疫抑制剤は基本的に副作用が目立たないものの、下痢を始めとした消化器症状が服用直後に現れる可能性は低くはありません。そして、全ての免疫抑制剤に共通する副作用が免疫力低下で、免疫抑制剤を服用した結果病気全般にかかりやすくなる恐れがあります。看護師は、免疫抑制剤を服用している患者さんの体調に異変が起こっていないかを、しっかり見極めなければいけません。
ブシラミンやサラゾスルファピリジンなどの免疫調整薬が処方されるケースも多いですが、こちらの副作用は処方される薬によってだいぶ異なります。炎症に対して効果を発揮しやすいブシラミンは頼れる薬ですが、タンパク尿が起こりやすく、また味覚障害や脱毛の副作用が出る可能性があるのが難点です。炎症抑制の効果が期待できるサラゾスルファピリジンは、肝機能障害などの重たい副作用が起きる可能性があります。
薬の処方を指示した医師が、血液検査を行うなどして患者さんの経過を観察することは不可欠です。一方で、看護師も患者さんが服用している薬についての知識を深め、患者さんに副作用が現れていないか注意深く見守る必要があります。